底辺と医師国家試験対策

医大生のポリクリ日記をイメージして書いています

動画講座は必要なのか問題

 

私の後悔を一行でまとめると

国試の勉強は直前まで出来ますがマッチングや病院見学は夏前までしかできないので、後悔がないように行動するべき

 

poliklinik.hatenablog.com

 

貼り付けた記事が私の体験記であり過去の振り返りだとしたら、この記事は自分が考えたほどほどの勉強でほどほどの点数を取る国試対策です。ある程度一般化して書いてあります。

 

この記事の対象者

なるべく勉強に時間をかけたくない・バイトや部活や趣味を満喫しつつ、国試に受かりたい方です。

国家試験対策の範囲を超えて医学を追求したい人やなるべく高得点を狙いたい方はブラウザバック推奨です。

 

理想ルートをまず書きます。下には極限までコスパを狙ったルートもあります。

理想ルート

CBTまでに体系的な医学知識を動画講座で身につける。

CBTで合格点を取るだけなら短期間のクエバン周回で可能ですが、時間があるならこの時期に対策をして損はないし、国試対策が楽になります。

6年の夏メック模試まで

これまでに内科外科マイナーの動画講座を観終える。実習で回る前に予習がてらできるのが理想ですが大体無理だと思います。

エバンをこの時期に解いても大体忘れる。

過去3回分の回数別をこの時期に解けると強いが時間的には厳しいかもしれません。

夏〜秋

現役生なら卒試の勉強をする。忘れない程度に内科外科のテキストを見直す。

卒試が終わったら秋模試を受けて自分の立ち位置を把握する。苦手分野の把握と復習、必要に応じて特講などを受講する。

エバンの一周目問題のみ解く。90回代のものも一応覚え、演習中に分からなかったところをベーステキストに戻って復習する。

冬模試を受験する。

この時には自宅でリラックスした状態で受けるのではなく、ちょっと寝不足、早起きで離れた図書館で受験するなど本番の練習をする。

12月中旬〜1月

冬模試の復習と苦手の洗い出しを行う。

体調管理に気をつける。

自分の予算や得られるものと相談して直前講座を受講する。

エバンの一周目問題を解くが、最近出題されていない+何度も間違える90-100回代の問題は諦め、近年5年分で間違えた問題にチェックをつける。

たまにテストゼミで新問への対応をする。

2月

qSOFAやbishopスコアなど暗記系のものを詰め込む。

 

究極にギリギリを攻めたい人向けルート

〜6年11月まで

medu4の内科外科マイナーのベーステキストの穴埋めと臨床問題だけをやる。練習問題はやらない。

6年12月

回数別を過去3年分やってから模試を受ける。余裕があれば練習問題をやる

6年1月

回数別で間違えた問題の復習をする。究極マップを2回見る

qSOFAやbishopスコアなど暗記系のものを詰め込む

 

最低限行うこと

・medu4内科外科とマイナー(穴埋めと臨床像)を複数回やり込む

・過去問5年分

・冬模試どれか一つ

300〜400時間ぐらいでしょうか?

一日5時間勉強するとして80日です。これだけなら秋から勉強しても間に合いそうですが、さすがにボーダーギリギリで精神に悪いと思います。おすすめはできません、しないでください。

 

ある程度の余裕を持つには

本番は国試せん妄、不安、寝不足などいろんな要素が重なり、同じ難易度の問題でも点数が下がる前提で考えると安心だと思います。偏差値45-50あたりでしょうか。

上記の内容に加えて

・medu4内科外科とマイナーを練習問題を含めてやる。

・過去問3年分のランダム演習を行う

・クエバン一周目の演習

・定期的な模試

800-1000時間ぐらいでしょうか?このぐらいが安心して合格発表を待てるかと思います。

 

直前講座について

別記事で書きたいのですが、簡単にまとめると

・確かに的中する時もあるが、その時間で既習事項の復習をしても点数は変わらないぐらい

・みんな受けているので、財布と時間が許すなら受けても損はない。しかし直近の回数別や主要な模試より優先するほどではない

・究極マップだけで国試に合格できるはずがないので早めに勉強しておく

 

特講

110A54で、排尿がない乳児にカリウムは禁忌が怖くて選べないよ!と思った方は輸液特講がおすすめです。

私は苦手だった輸液・酸塩基・計算問題がとてもよかったと思いました。時間があるならおすすめです。

判断・評価は、知識はあるはずなのに微妙な考えの違いで間違えてしまう方におすすめです。裏技特講はなんで売れ筋なのかよく分かりませんでした。センター現代文の裏技と似ています。受講しても損はしませんが、、、

禁忌特講は精神安定剤です。当たり前のことばかりですが、冬メックなどの鬼畜な禁忌で不安になった時のお守りとしていかがでしょうか。

 

テストゼミ

時間の都合で予想編のみ受講しました。的中を狙って受けるには微妙ですが、直前期に過去問ばかり解いて新問への対応ができなくなることを防ぐために有用でした。時間があるなら受講しても良いかも

 

 

ここからは個人的な後悔

終わったから言える話ですが、国試対策ばかりせずにもっと他のことをしておけばよかったと思いました。

特にマッチングです。国試の勉強は直前まで出来ますがマッチングや病院見学は夏前までしかできないので、後悔がないように行動するべきだと思いまいした。

 

動画講座は必要なのか

このブログを読んでくれているような、なるべく楽して合格したいと思っている人ほど動画講座の受講を勧めます。頭の中の地図が出来上がるとその後の問題演習の効率が全然違います。国試対策の予備校、特にmedu4では、国試に合格するために必要な知識かどうかの線引きがしっかりされています。どうしても予備校が嫌な方はこれはイヤーノートで代用できるかも。

エバンの解説はちゃんとしていますが、大体は臨床のその分野の専門家が解説しています。あの知識全てを受験生が身につけるのは難しいと思います。

 

その点medu4では受験生が覚えるべき知識と、持っている知識だけで解決するための解き方を教えてくれます。たまに足りないので、そういう時にクエバンや病みえで確認していました。

 

「medu4は臨床経験のない講師だからダメだ」という意見を聞いたことがあります。確かに臨床のこぼれ話を聞きたい人には物足りないかもしれませんが、うちら大体の国試受験生は臨床経験がないですから、臨床経験がない状態での問題へのアプローチ方法を教えてもらう方が自分で再現しやすいのでは?

 

CBT前までの講義をしっかり理解している人や、動画講座が苦手な人は確かにクエバンのみでの合格も可能だと思います。

お金に余裕がないなら個人的にはクエバンを買わずにmedu4の購入がおすすめです。多分

 

動画講座選びについての記事も気が向いたら書きたいと思います。

medu4もいいかなと考えている方は単科で試しに受講してみてほしいです。腎臓(7コマ)で1年なら3000円でお釣りがくる金額で試せます。サンプル動画だけでは相性が分からないかもしれないので。

あとから買い足す時に余計に多くお金がかかるので、最初からmedu4に決めているなら内科外科セットとして購入がおすすめです。

 

デジタル受講のメリット

TECOMはわかりませんが、MECとmedu4はデジタル受講ができるようになっています。慣れると本当に便利なことが多いです。

国試の直前期になると、全分野を横断しての学習が多くなるのですが、その時に全部の科のノートを持ち運ぶなんてゾッとします。そして検索もしやすいです。

国試会場に重い教科書を担いでいく必要も、持っていくノートの取捨選別をしたためにすぐに確認したい情報が手元にないなどの焦りからも解放されます。

苦手な分野や暗記もコピペで簡単に苦手ノートが作れます。本当にデジタル受講はおすすめです。

 

素人のブログを参考にするときに

ブログを書いている人の属性をきちんと考えた方が自分に生かせると思います。大学の大体の偏差値、暗記が得意/苦手、現役生/国浪生、低学年からコツコツしてきたのか、、、

 

留年/浪人は国浪のリスクなのか?

確かにリスク因子ではあると思いますが、どの程度なのかというところです。特に留年は理由によって対策が異なるのではないでしょうか。

出席日数が足りなかった、教授が珍しくご乱心した、教養で抽選に落ちた、過去問が手に入らなかった、部活が忙しすぎた、家庭の事情、病気など、、、

そもそも進級の難易度が大学によって違うので、留年や浪人というポイントのみで評価することは相当難しいと思います。

ただ、CBTに関しては得点率や受験日は大学により異なりますが、国試と共通する点は多いと思います。とはいえ2年以上もあるので過度に怖がらなくても良いのではないでしょうか。

 

私は夏までサボりすぎ&復習を疎かにしたせいで、秋にとても焦りました。しかも卒試が長丁場だったのでしんどかったです。